氏名:牧野 吉伸(まきの よしのぶ)
出身:倉敷市
競技:ウエイトリフティング(重量挙)
経歴:倉敷商業高校1年生の時にウエイトリフティング競技をはじめ、日本体育大学で頭角を現す。
20代で国際大会、世界選手権大会で入賞し、全日本選手権でも優勝。
国民体育大会にも16年連続出場し、優勝2回、準優勝2回など実績を重ねる。
体育教師として勤めた高等学校では、自身が第一線で活躍するかたわら、生徒の指導にあたり、国際・国内大会で上位に入る選手を育てる。
現在は倉敷運動公園のウエイトリフティング場で週5日、トレーニングと幼児から社会人まで男女を問わず競技者の育成を続けている。
競技歴
1982年
パンノニア国際大会(ハンガリー)4位
世界選手権大会(ユーゴスラビア)8位
1985年
世界選手権大会(スウェーデン)8位
1985年
全日本選手権大会 優勝
第31回国民体育大会から第46回国民体育大会に連続16回出場 優勝2回 2位2回 3位3回 他8位入賞6回
マスターズ競技歴
2003年~2023年まで世界大会での優勝5回、3位1回
最新の大会
2023年 ポーランド大会(クラクフ) 優勝
国内マスターズ選手権大会 優勝回数不明 日本記録樹立回数不明
ウエイトリフティング競技② 観戦の楽しみ方NEW
2024.8.5
観戦の楽しみ方
観戦を楽しもう!
選手は「力」同様に、「滑らかで美しい動作」によって周囲を惹きつけ魅了します。
それらを実現するためには「スピード」「テクニック」「バランス」「タイミング」「パワー」、そして「精神力」といった要素が必要になります。
これらがすべて最高の状態で組み合わさったときに一瞬の爆発力が生まれ、真のパフォーマンスを発揮します。
そんな一瞬に懸ける選手たちの競技中の駆け引きや、パフォーマンスを楽しみましょう。
牧野さん(競技者)に聞いてみました!①
Q:普段の練習で美しい動作(姿勢)のチェックはしていますか?
A:鏡を見ながら練習しています。どこでもそうだと思いますが、倉敷市のウエイトリフティング場の練習所では3面に鏡があり、それぞれが鏡を見て姿勢の確認しています。
極限の真剣勝負
選手は名前が呼ばれてから1分(60秒)以内に試技をおこなわなければいけません。その短時間で心と体の状態を最高の状態に整える必要があります。
そんなギリギリの緊張感を選手と一緒に感じてください。
牧野さん(競技者)に聞いてみました!②
名前を呼ばれてから、バーベルが床から離れるまでが1分(60秒)以内でカウントされます。
高校総体(インターハイ)や岡山県の大会では出場者が多いため、30秒以内でカウントしているそうです。中には名前を呼ばれて駆け足で、バーベルの元へ行くこともあるそうです。
短いのかな?と思いましたが、競技者は「慣れ」ているので、大丈夫とのことです。
勝利への駆け引き
選手と監督は競技中、相手選手の様子を見て自分の次の申請重量を決めています。相手選手が成功したら自分は次に何㎏を挙げれば勝てるのか?繰り返される重量変更に勝利への意思・執念を感じてください。
牧野さん(競技者)に聞いてみました!③
私たちがテレビなどで目にするウエイトリフティングの試合は、主に選手のパフォーマンス部分が映されています。
しかし、監督やコーチと選手が行う申請重量を決める作戦が重要なカギを握るといいます。素人目線では「一番力持ちが勝つんでしょう。」と考えがちですが、トップレベルの力持ち同士のぎりぎりの戦いなので、違うそうです。
まず、体重計量時にどの重さからスタートするか申請します→その申請重量によって軽い選手から重い選手の順に試技の順番が決まります→試合がスタート→1試技のうち2回申請重量が変更可→試合中に申請重量を変えることで試技する順番が変わります→名前を呼ばれてからでも30秒以内であれば、担当のレフリーに申請することができます(試技の心の準備ができていない状態で急に名前を呼ばれることがあり得ます)→そういった精神面での駆け引き、重さの駆け引きがウエイトリフティング競技の醍醐味でもあるんだそうです。
結構な確率で、選手の皆さんはスタートする申請重量から、どんどん変更するそうです。
観戦する際には、選手の試技の順番や重量にも注目してみると面白いかもしれません。
美しさの追求
1920年まで、もともとウエイトリフティングはオリンピックにおいて体操競技のひとつでした。このことから、ウエイトリフティングが体操競技と同じく、バーベルをもち上げる動作の美しさや安定性も大きく評価されています。
鼓舞するルーティーン
選手の挙げる前のルーティーンは様々、勝負に向けてそれぞれの方法で自らを鼓舞します。じっと静かに集中力を高める者、逆に吠える者、腕を回す、ジャンプする等々様々な動きで、一瞬の勝負に挑む選手それぞれの個性を楽しんでください。
牧野さん(競技者)に聞いてみました!④
Q:ルーティーンお持ちですか?
A:バーベルを持つときは、右手から。それと成功した時のポーズを考えています。競技の合間にコカ・コーラを飲むこと!(24歳の時、ユーゴスラビアの大会でコーラを飲んだら調子が良かったので、それから40年!コカ・コーラと決めています。)
牧野さんがルーティーンで一番驚いたのは、バーベル前でバク宙(後方宙返り)をする日本選手。バク宙で会場を盛り上げ、自身を鼓舞していたそうです。
一瞬のための鍛錬
選手たちは、より重たいバーベルをより美しく持ち上げる「その一瞬」のためにすべてを懸けています。日々鍛錬を積み重ね、記録を伸ばしていく姿をぜひ追ってみてください。
さあ、始めよう
詳しくは ☞ 倉敷市スポーツ振興協会ウエイトリフティング部 さあ急げ!
※日本ウエイトリフティング協会より抜粋あり
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