氏名:槇橋 邦広(まきはし くにひろ)
出身:倉敷市

競技:水泳競技 水球

経歴:学生時より全国高等学校総合体育大会(インターハイ)や国民体育大会、日本選手権等で優勝を重ねる。
日本代表としても国際大会に多数出場し、アジア大会で準優勝の成績を上げる。
2004年より水球競技の国内大会(国民体育大会、JOCジュニアオリンピックカップ)の開催責任者を務める。
国際審判員として国際大会にも多数参加。

・元日本体育協会公認上級コーチ 
・1978~1982年 日本代表選手
・1990~1994年 日本代表コーチ
・1981年 日本体育大学 卒業
・1985~2019年 岡山理科大学附属高等学校 教諭
・2019~現在    岡山理科大学附属高等学校 非常勤講師

競技歴
1975.1976年
全国高等学校総合体育大会 水球競技 優勝
1975年
国民体育大会 水球競技 優勝
1977~1980年
日本選手権水泳競技大会 水球競技 優勝
1978.1982年
アジア大会 準優勝

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水球ってどんなスポーツ?NEW

2024.8.30

1. 水球競技の紹介

水球は今から150年以上前の1860年代にイギリスで生まれたスポーツです。プールに作られたコート内で、ゴールにボールを入れあい点数を競います。
水の中で行うサッカーやハンドボールのようなスポーツで、ゴールキーパーを除いて、プールに足をつくことが認められていません。

プールの水深は2m以上なので、プレイヤーは足をつかず、立ち泳ぎをしながらプレーをしています。
ルールの大きなポイントは、ボールを持っているプレイヤーにはアタック(防御)することを許容されているというものです。水球は肉体が激しくぶつかり合うコンタクトスポーツで、水中の格闘技ともいわれています。

従って、激しくプレーしてもボールを持っているプレイヤーへのアタックは認められており、ボールを離したプレイヤーに引き続きアタックをすると、ファウルの判定がなされます。ファウル判定があると、フリースローになり、一部の例外を除き、フリースローは味方にパスをしなければシュートが打てません。
水上・水中での激しい位置取り争い、ボール争奪のコンタクトプレーは見どころであり、特にゴール前での位置取りの争いは水球の醍醐味といえます

ヨーロッパではプロリーグが存在するほど大変人気があり、チャンピオンズリーグも開催されています。
特にハンガリーは水球が国技とされ、水球王国として知られており、オリンピックでは9つの金メダルを獲得しています。

2. コートと選手交代・試合時間

男子縦30m×横25m、女子縦25m×横20mのコートで戦います。
チームは最大13名で構成され、そのうち11名をフィールドプレイヤー、2名をゴールキーパーとします。
試合は、フィールドプレイヤーは6人、ゴールキーパー1人で行います。プレイヤーの交代は得点が入った時には自由に行えます。
また、プレー中でもベンチサイドにいるプレイヤーと、ハイタッチすることで自由に交代することができ、一度変わった選手も何度でも出場できます。

ゴールから赤いコースロープで示されるのが2mラインで、ボールより先にこのラインを越えてプレーをするとオフサイドという反則になります。
黄色いラインは6mラインで、このラインより外側でファウルがあったか内側でファウルがあったかで、フリースローが与えられたり、場合によってはペナルティースローが与えられたりします。

試合時間は、8分×4ピリオドで行われ、ファウルがあってからプレー再開までの間は、時計は止まるので、実際の試合時間は約1時間あまりになります。第4ピリオド終了時に同点の場合は5人ずつによるペナルティースロー戦で勝敗を決めます。

 

3. 主なルール

ボールを持っているプレイヤーにアタックしてもよく、ボールを持っていないプレイヤーにアタックすると反則になります。
ボールを持っているプレイヤーが相手プレイヤーのディフェンスを手や足でブロックすると反則になります。また、ゴールキーパー以外は両手でボールに触れることができないので、フィールドプレイヤーは片手でボールをとったり投げたりします。ボールを水中に沈める行為も反則で、この場合、ボールを持っているプレーヤーの反則になります。

1回の攻撃時間は30秒です。この30秒の間にシュートを打たないと相手チームのボールに変わるので、目まぐるしく攻防が転換していきます。
シュートを打ったあと、また同チームがボールを取って攻撃権を得た場合は、原則として20秒の攻撃時間となります。この攻撃時間はタイマーに表示されます。
ゴールキーパーに当たってコートの外にボールが出た場合はコーナースローとなりますが、フィールドプレイヤーの手に当たって出た場合は、ゴールスローになります。

 

4.  審判のゼスチャーと笛

審判は、笛とゼスチャーでジャッジを伝えます。笛が鳴った場合、ファウルがあったか、プレーを止めるかのどちらかです。審判の手が指している方向のチームに攻撃権があり、フリースローを与えます。手が指している方向に攻めているチームのボール(攻撃権がある)いうことです。
どんな反則だったかは、審判がわかりやすくゼスチャーで示します。

 

5.  主な反則

①オーディナルファウル(軽い反則) 
相手チームにフリースローが与えられる
・ボールを持っていないプレイヤーの自由な動作を妨げたとき
・ボールを持っていないプレイヤーを押したり、押し離れたりしたとき
・アタックされたときにボールを水中に沈めたとき
・握り拳でボールを打ったとき
・両手でボールを扱ったとき
・自チームの攻撃時間になってから30秒以内にシュートを打たなかったとき。また、6m以遠でフリースローを与えられた場合は、直接シュートを打つことができます。

②エクスクルージョンファウル(重い反則) 
エクスクルージョンファウルを犯した選手は、20秒間の退場処分となります。(退水)
・フリースロー、ゴールスローやコーナースローを妨害したとき
・ボールを持っていないプレイヤーをとらえたり、沈めたり、引き戻したりしたとき
・故意に相手プレイヤーの顔に水をはねかけたとき

③ペナルティーファウル(重い反則)
相手チームにペナルティースローが与えられる。ゴールライン5m以内で、その反則がなければ恐らく得点となるような反則を犯したときに与えられる

②と③の反則を合わせてパーソナルファウルとされ、3回パーソナルファウルを
行うと残り時間出場できなくなります。

以上が簡単に水球競技の説明です。
現在、水球競技の発展と普及のために初心者向けにアクアゲームというスポーツの普及に力を入れていますので、皆さんも是非チャレンジしてみてください。